ベッティング 日々あれこれ

プロパビリティというもの。

2018/03/25

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初投稿のSiren(サイレン)と言います。
このTeamではアドバイザーを務めさせてもらっています。
Web自体には全く興味が無いので、これまでは裏方仕事に徹してきたのだが、とうとうkoji氏より投稿オファーが来てしまったので仕方なく書いている次第。

さて、何を書こうか。
一応は「ユーザーに"タメになる"記事を」という注文が来ているので、それなりにベッティングに関して重要なことを書こうかと思うが。
・・・いきなりオファーが来たのが2日前。そう、3/21だ。で、23日の18:00までに上げて欲しいと言われている手前、全くまとまりがつかない。
記事を書いたことなど一度も無いからね。

仕方ない。
昔の話だが、ある女性から教わったベッティングのキモのひとつと言える重要なことをここで明かすことにする。
その女性はアービ(アービトラージ※)のプロだった。
ネット上にも自分でブログを作ったという事だったが、今は存在しているのかどうか知りはしない。
目の前に彼女のくれたメールがある。
びっしりと書かれたメールだが、ひとしきり読んだ後は晴れやかな気分になる。
あなたも、下記を読んで気持ちが晴れたのなら、プロベッターの資格があるのかもしれない。

プロパビリティ(Probability : 可能性/確率)というもの

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この件に関しては、私が勝手にそう理解している・・・ということを最初にお断りしておく。
プロパビリティをちゃんと理解しているのといないのでは、勝負に大きく影響してくるので、ベッティングで生計を建てたいヤツはシッカリと頭に叩き込むこと。

プロパビリティは重要。

ブックメーカー側は、それぞれのゲーム結果に対しての見込みを算出する。
正確には確率とは言えないが、いわゆる「Winできる確率」と考えてもいいかな。

"1x2"(ワン・バイ・トゥー)を例に挙げて。
「ホーム」「ドロー」「アウェイ」の3通りの結果があるとする。
ホームは50%、ドロー30%、アウェイ20%・・・の様に、それぞれの見込みを出す。

上記の場合、ホームWinの可能性は50%と、ブックメーカー側は考えている。

サッカーでもバスケでもベースボールでも、ゲームする前の段階で100%Winと決まっていることは無い。
考えれらるのはWinの可能性はどれだけなのか?ということ。
我々はベットする側の立場だから、「ホーム」「ドロー」「アウェイ」の3通りあるのなら、どれかを選択する必要がある。
100%Winできることが無いことは解っていても、仕様がなく、コレしか無い、とか、Loseするはずが無いと考えてベットするのだが、ブックメーカー側はベットを引き受ける立場なので、悠長にはしていられない。

「ホーム」「ドロー」「アウェイ」の3通りの結果に対し、統計的にみた可能性を計算、その確率に対してオッズを表示しているワケ。言い換えれば、そのオッズで「勝負を引き受けている」のだ。

適正オッズ(Fair Odds / フェア・オッズ)

Winする可能性が50%のチームなら、2.00が"適正なオッズ"(これを"Fair Odds"/フェア・オッズという)。
だが、実際には「還元率」がある。
例を挙げると・・・90%の還元率であれば、2.00というオッズは1.80としてマーケット(我々が操作する画面/インターフェイスのこと)に表示される。
先に計算した可能性"50%"が、実際に正確な場合、どれだけ長い期間ベットしたとしても、ユーザーは+にならない計算になる。

対して、我々はベット額(Stake)を上げたり下げたりしてオッズに対応するが、こうしたことをしている間は「勘次第」「運次第」ということになるので、長期に渡って安定した+状況にすることは難しくなる。
ベット額を上げ下げするな・・・という事ではないので誤解しない様に。

ベット額の上下を始めからOKとして考えるなら、何でもOKになってしまう。
負けたら次はもっと多くベットすればいいや・・・再度負けたら更にベット額を増やせばいいさ・・・と。
しかしベット額の上限がどこのブックメーカーでもあるので、それでは無理というもの。

安定して+にするには、オッズとプロパビリティの関係を確実に理解することが必要なのだ。
"必要"というのは「必ず」「要る」という意味なので、これが欠けるとダメ。

それでは、どうやったら+になるか?
それは「Fair Odds」よりも上のオッズ(数値の高いオッズ)にてベットし続けていれば問題無いということになる。
こういったベッティングのことを「バリューベット(Value bet)」と言う。
それぞれのブックメーカーによって、オッズの差(差異)が有るために可能なことである。
(だからベッティング上級者になると、必然的に利用するブックが増えてくる訳だ)
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ブックメーカー各社それぞれでプロパビリティを算出しているのだが、当然ながらプロパビリティが何%なのかは教えてくれない。
我々が把握できるのは"オッズ"だけ。
では、オッズからプロパビリティを逆算してみることにする。

ブックメーカー1社だけだと投票バランスによるオッズの変動があるので、通常は複数のブックメーカーのアベレージオッズと還元率のアベレージを算出し、それをもとにゲームの「プロパビリティ」を計算する。
各社の利益を除いたそのゲームの純粋な見込を算出する、ということである。

ブックメーカー側はスポーツブックのプロだから、プロの考察しているそのゲームの純粋な確率を知るために、算出して値を引き出す。
プロとは言ってもピンかキリまであるが、ブックメーカーがどれ程のモノかと言うと、従業員数千人に給料を払い、株式上場してるくらいのプロである。「本物」のProfessional。そこらの中小企業なんぞ簡単に負けるレベルだ。ある意味、銀行と肩を並べられる位の規模を持ったブックメーカーは多数存在する。
このプロの算出する「Win出来る見込」を利用しない手は無いということだ。
プロパビリティの表示されたオッズ比較サイトなどもあるので参考に。
自分で一度ずつ計算するのも面倒なので、通常はこれらのオッズ比較サイトの数字を利用することになるだろう。

プロパビリティの計算方法

プロパビリティの計算式は、(1÷オッズ)×還元率。
例(Japan vs Italy / ある時のオッズ) : 還元率は87.2%
Japan Win ・・・ 6.50
ドロー ・・・ 3.60
Italy Win ・・・ 1.40

Japan Win のプロパビリティ=(1÷6.50)×87.2%=13.4%
ドロー のプロパビリティ=(1÷3.60)×87.2%=24.2%
Italy Win のプロパビリティ=(1÷1.40)×87.2%=62.2%

表記していない小数点以下の問題で、全て足しても100%にはならないが、上記した数字になる。
もともと還元率の87.2%も、小数点の切り捨てをしているので細かい部分は気にしないで欲しい。
全て足してほぼ100%になればOK。(この例では99.8%)

Japan Winの見込は13.4%、ここ数字から「Japan Win」のフェアオッズを弾き出す。

計算式は、1÷プロパビリティ。

1÷0.134(パーセンテージを数字化したもの)="7.46"

"7.46"がこのゲームのJapan Winフェアオッズとなる。
7.46以上のオッズでベットし続けていれば、どうでも+になる計算。

問題があるが、それは計算したプロパビリティが正確なのかどうか。
長い目でゲームを見ると、ブックメーカー側のプロパビリティ(見込)が凄まじく正確であることが解ってくる。
ある1つのゲームに限ってはプロパビリティは役に立たないが、投資と言う意味で長くベッティングしていく場合には無視することが出来なくなる。

プロパビリティとオッズの関係を、もう少しユーザー側に立ち誤解を承知で書くのであれば、「勝率とオッズの関係」と言っても良いだろう。

先に記述したこの部分が50%の勝率のチームにベットし続けたとすれば、Winできたオッズアベレージが2倍無ければ-(マイナス)になる。これがスポーツブックでは最も重要なこと。
要は、「Winできれば良い」=「勝率が高ければ利益が出る」というものではないのである。

「自分は勝率75%だ」と言っていても、Winできたオッズがどれ程のオッズだったのか?と言う部分が抜けていると、勝率には全く意味が無い。
勝率75%だとして、同金額をベットしているとすれば、Winできたオッズアベレージが1.333以上なければ+にならない。
つまり勝率とオッズはセットものとして考える必要がある。

自分は何%の勝率があり、Winできたオッズアベレージはどれだけなのか?(実際にはこれにベット金額(Stake)という要素が入ってくる)
つまりスポーツブックの収支は、「勝率」「Winできたオッズ」「ベット金額」の3要素で確定する。
マイナスのベッターは、この3要素のバランスが崩れている。
マイナスになるべくしてなっている・・・ということ。

この3要素のバランスの重要性を身に染みて理解できている人はプロベッターになる資質が備わっている。
まずマイナスになることは無い。
何故ならばプラスになるべくしてなっているのだから。

この当たり前のことを当たり前としてやっていく事が、安定して+にするためには重要。
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具体的に言っておく。

ゲームの予想をして、とあるチームにベットしようとする。
まずやることはオッズを比較して一番高いオッズを抜き出す。
次にそのオッズに価値があるのかどうかを考える。バリューなのかどうかを判断するということ。
勝てる可能性が50%あるのに、2.2のオッズが提示されている。だから、ベットする。
勝てる可能性が50%なのに、1.7のオッズしかついていない。だから、ベットしない。

勝てると思うからベットする・・・じゃダメなのだ。
一般的にはこれが多い。だからブックメーカー側は利益が出る。
これだと予想の上手いユーザーでも、チャラかやや+にしかならない。

予想の次は、オッズにベットする価値があるのかどうか、これを考えよう。
価値が無いオッズなら、どんなに楽勝のゲームであったとしても手を出さない。
上記した「当たり前のこと」を理解していれば、当然のことなのだ。

何度も言うが、当てりゃ良いってモノじゃない。
価値のあるオッズだけにベットする、これを続けていれば嫌でも+になる。
これが+になるべくして+になるベッティングだ。

問題は「勝つ可能性が50%あるのに・・・」の部分。
長期に渡ってであればブックメーカーのオッズから逆算するプロパビリティでも良いのだが、特定の1ゲームに関しては、そうアテになるものではない。つまり実践としてはあまり使えない。勝つ可能性が何%あるかは、現実的には自分で判断するしかない。
この部分がスポーツブックの"ウデ"、ウマいヘタ、である。
勝率が高いからウマいわけじゃないし、高オッズを当てたからウマいわけじゃない。
この両方のバランスを考えてベットできるかどうか、ココがウマいヘタの分かれ目になる。
これを間違えると安定して+にすることはまず不可能だろう。
もし、オッズを全く考えずに当てることだけを考えて+になっているユーザーが居たとしたら・・・
(笑)中にはそんな人もいるかもね。
だが、もしその人が年間1万ドルを+にしてるとしたら、更にオッズを考えることで、その5倍くらいには楽にアップデートできると思われる。
本来ならもっと+になっているのに、わざわざ金を捨ててる、って感じだな。
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どうだっただろうか?
巷に溢れるつまらない「手法」だの、書籍やセミナー、youtube動画など必要無い。
逆にアナタのベッティング生活に悪影響を及ぼすだけだ。
ムダなことに時間を割いている余裕があるのなら、先に稼ぐことが出来るようになってからにするべきだ。
ホンモノのベッターに成りたければ、このプロパビリティを頭に叩き込むこと。
最初は面倒だが、繰り返せば慣れる。

参考及び使えるツールを下記に紹介しておく。

"What does it take to be a professional bettor?" (プロベッターに必要なこと)
by Benjamin Cronin @PINNACLE BETTING STRATEGY

One Variable Poisson Calculator : SBR(Sportsbook Review.com) Betting Tools

現在、これを教えてくれた彼女とは連絡が取れない。
もしこのブログを読んで、気が付いたなら・・・メッセージをもらえないだろうか。
この記事報酬は君のモノだ。→こちらからSiren宛に頼む。

※"アービトラージ"という方法自体は、現在のベッティングではほとんど通用しなくなっている

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